八仙茶館日報

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ドラマの話。

Kと先生とその娘がいた。
三人は普段より酒席を共にする仲でこれまでのところ色恋の話はなかったが、あるときあることをきっかけにKが娘に惚れた。
先生に相談すると、どうでしょうかね、という応えであった。
実際先生にはわからなかった。

一方、娘は先年に愛する人との別れがあり、また彼女自身の仕事もあって、そういう展開を望まなかった。また薄々Kの気持ちを知ってはいたが、できるだけその話を避けた。
無論先生にもそのようなことは伝えなかった。

ある日、Kは娘に話がある旨を伝え、その夜、会うこととなった。
娘はこれまでの関係を望んだが、そのメッセージを出そうとしているKの意を汲もうとした。
それが三人の関係を変えることはわかっていた。

Kはその席で、話を切り出せず、煩悶の時を過ごした。
娘は娘でKが話を切り出せずにいるのを待った。

長い時間の後、Kが、もしかするともうおわかりかと思いますが、と言ったとき、大方待ちくたびれた娘は知らぬふりをすることができなかった。
Kはすでに送ったメッセージを再び送ったことを知った。

娘はそれから事情もあってそれを受け入れることができないができれば今までのように酒席を共にしたいと伝えた。
Kは、すみませんがしばらくご連絡を差し控えます、またいつか、と言って辞した。

娘はその席でしばらく独り座っていた。
そして自分の野暮でKを徒に傷つけたことを想った。

一方で、Kは自分の意気地のなさを悔しく思った。
Kはいつものように考えるのをやめたくなった。
風呂にでも入りたい。
いろいろと忘れたい。
それから別れ際、娘の懇願するような眼を想った。

あるいは別のパターン。

Kと先生とその娘がいた。
三人は普段より酒席を共にする仲でこれまでのところ色恋の話はなかったが、あるときあることをきっかけにKが娘に惚れた。
先生に相談すると、どうでしょうかね、という応えであった。
実際先生にはわからなかった。

一方、娘は先年に愛する人との別れがあり、また彼女自身の仕事もあって、そういう展開を望まなかった。また薄々Kの気持ちを知ってはいたが、できるだけその話を避けた。
無論先生にもそのようなことは伝えなかった。

ある日、Kは娘に話がある旨を伝え、その夜、会うこととなった。
Kは娘に気持ちを伝えた。
娘は、応えられない旨を伝えた。

Kは席を辞した。

また別の。
ってもうええか。
なんかいろいろひっかかったりもする。
特定の個人の話ではございません。