八仙茶館日報

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2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

世界が曖昧だったころ。 その娘はその世界に曖昧に生きた。こういう風に見える、という最初の驚きはとうに忘れた。何年かして次第にはっきりとしてきた世界に彼女は生きた。 いつの間にかグレースケールのなかに生きていた。こういう風に見えない、という他…

雨が降ったら空気の動きが少ないので助かる

とは言え寒いのは寒い。納屋住まいが長くなっても、風通しのよさには慣れない。 ストーブも効かず、モンベルの#3の寝袋がなければ随分前に凍っていたことと思う。 ちなみに#3は快適温度0℃~使用可能温度-10℃のわりとタフな奴。はじめは風をどうにかしたいと…

ドラマの話。

Kと先生とその娘がいた。 三人は普段より酒席を共にする仲でこれまでのところ色恋の話はなかったが、あるときあることをきっかけにKが娘に惚れた。 先生に相談すると、どうでしょうかね、という応えであった。 実際先生にはわからなかった。一方、娘は先年に…

瓢箪から駒

幾星霜か経て、のところを別のところに書こうとして、結局途中で寒くなったので、家のなかに入った。途端に警邏長の老人がライトを片手に徘徊してきて、そして座って彼は茶を飲んだ。こんな夜中まで、警邏のお仕事も大変ですね。 いえ、務めですから。そう言…